2021.2-3 現場記録

年が明け、本当は1月に『両国花錦闘士』の大阪公演に行く予定だったのですが色々あって泣く泣く諦め、現場始めは2月となりました(おしゃれりきし、完走おめでとう!)。以下、2月・3月の現場記録です。幕開いたばかりの作品もあるのでネタバレにはご注意ください。


<2月>

舞台刀剣乱舞 天伝 蒼空の兵 -大坂冬の陣- @ IHIステージアラウンド東京

去年に引き続き2.5舞台で現場初めとなるとは……。刀ステは一昨年推しになった和田くんが出ている関係でちまちまDMMの配信を買って観たりしてはいたのですがあんまり履修が追い付いておらず、なんかとりあえず最近の展開がしんどいらしいことだけ知っていた。良くわかんないけどまあいっか!!久しぶりにステアラ行きたいし!!と軽率に現場へ。ステアラってこんなに腰に優しくないシートだったっけ、とか思いつつまず最初の衝撃はリョウマツダ加州清光がしぬほどかっこいい。まじでかっこいい。加州清光としての立ち居振る舞いも殺陣のデザインとそれを表現する松田くん自身の身のこなしも全部よかった。刀ステは「キャラごとの立ち回りの個性」というのが色濃く出ているのが面白いよね。


あとは初期刀組で、刀ステの設定上でもずいぶん前から本丸には居たらしい清光がこのタイミングで表に出てきた、というのもなんかこのさき生きてきたりするんですかね……というようなことを考えていた。ゲームの方でもなにか不穏な動きがあったらしいし……(ゲームはマジで続いてないのでよく知らない)。
それと特筆すべきはやっぱり今回の座長・本田礼生先生だよねーー、身体能力の高さがちょっとした所作に表れていて「一見軽くやってるように見える」のがすごい。腰を痛めた後の公演ではカットされてるみたいですが二幕の傾斜使った個人の立ち回り(千秋楽直前には復活しており配信で観て泣いた。いち兄ーーーーーー!!)が特によかったし、カテコの振りで1ミリもブレずにターンするところも本当にすごい。これはすごいことだぞ!!!わたしもジャニオタダンス厨の端くれだからわかる!!!!!!
ストーリーに関してはまだ全部履修しきっていない私にはあまり語れない領域なのですが、やっぱどこの織田信長も人を狂わせすぎだなって……(別のステアラ作品に想いを馳せながら)。あとつい先日悲伝を観てまんばちゃんの「失う覚悟」に時差で被弾した。つらい。
ステアラという劇場の中毒性もあいまってけっこうなシャブだった。夏の陣でも地獄が待っていることは確かなのでがんばって見届けたいです。刀ステおもしろいなーーーーー。

Retrial:実験室 @ 品川プリンスホテル クラブeX

去年宇宙Sixとして4人で上演予定だったもののコロナ禍で中止となっていた「実験室」が10か月の時を経て世に出ることに。コロナだけでなくこちら側(?)にも色々あった末、諦めず上演を決めてくれた製作陣には感謝しなくてはならないな……。本当に、「この人たちにやってほしかったこと」そのものだったので。一見脈略のない断片的でシュールなコントが次々と畳み掛けてきて、最後にそれがひとつに収束していく。これ、好きなやつ。


ただふせったーに書いたように複雑な気持ちがあったのも確かなので、なおさら次回作に期待したいなという感想。小川くんが良かっただけにね……。この4人のものとして続いてくれたら良いなあ。


<3月>

陽だまりの樹 @ ヒューリックホール東京

ゆっくんさんが2番手とおいしい立ち位置をゲットしていた今作。一応主演はりんねちゃん(菅田琳寧)だったしりんねちゃんはきちんとそれを全うしていたが、実質ゆっくんさんも主役だった。 対照的な2人の男が出会い、互いに影響を受けながら、最後にはやはり同じ道を歩けないことを悟る、というメイン2人を取り巻く構図を抽出して見ると中島かずき脚本と相性が良いに決まっているので、そっちバージョンも観たいな~。題材は有名作品なだけあって面白いので、演出面に色々気になるところがあって唸ってしまったな(例えば、話の締め方がそれどっちかっていうと万ニ郎(ゆっ)が主役のときの演出では!?と感じてしまったこととか、笑いどころとされてるっぽいところがわたしにはあんまり面白くなかったこととか、全体的なテンポ感とか)。 キャスト陣もなー、ジャニ組は健闘してた印象だし将熙くんは良く通る声だしゆっさんは最近観た中で一番安定感あった(相変わらず活舌はアレだけど後半になればなるほど良かった、「刺さる」寄り判定のゆっくんさん)けど、なにしろ観たのが初日だったのもあって間が!!!間!!!!!!!という感じだった。桃さん監修の殺陣は満足感ありありです。

BARNUM @ 東京芸術劇場 プレイハウス

こちらも(よしたかさん的)初日に。流石はミュージカルの素養のないわたしでも知ってるキャスト陣、安定感があった。全員歌が上手い。


朝夏まなとさん、前に観たリトルウィメンも好きだったので……

そんな中よしたかさんも少しだけど1人で歌うパートを貰っており、うぉー、やったなー、という感じだった。本当にいつ稽古したのあなた……。
これ凄く感動したポイントで、ちゃんとすべての挙動が「バーナム仕様」になってるんですよね。実験室の振り幅がすげえよしたかさんを観た後だから余計に。はらよしたかが頭を使って芝居する人であることをわたしたちはもう知ってるので、これは"チューニング"してる、って感じた。知らんけど。笑
あとはバーナム自体の感想からは逸れますが「わたしの脳とミュージカル」問題の答えが出揃いつつあるという話。
カタカナ人名や地名が壊滅的に覚えられないとか、色んな要因をこれまで自分なりに分析してきたんですけど、洋楽にほとんどハマったことのないわたし、曲が頭に残らないんだわ、歌の比重が高いミュージカルにおいてこれは結構でかいんじゃないか、という気付き。
あと本作について「ディズニーみたいな非日常感」がステキポイントなんだろうな、という感想を持ちはしたものの、わたしが観劇に非日常感を求めてるかっていうとそうじゃないんだと思う。そういうのより人間らしく泥臭いのがいいっていうか、もっとデカい感情とデカい感情のぶつかり合いが観てえ!!!ってなっちゃった(向いてない)。
この問題についてはもうちょっと分解したいので、いいかげん帝劇の定番ミュージカルとかにも手を出してみたいな……。エリザベートとかはいけそうな予感がしてるんですよね……。分かんないけど……。