2021.4-6 現場記録

また宣言が出されたり延長されたり、解除したと思ったら再宣言かも、となかなか状況が安定しないものですね。去年の同時期上演が発表されるも光の速さで延期となった逆転裁判もまた延期。よしたかさんたちの心情を思うとやるせないけどこの件はちょっと面白い気がしてきちゃった。
というわけで、6月までの現場記録です。といっても2作品しか観ていないのですが……。



<4-6月>

舞台刀剣乱舞 无伝 大坂夏の陣-夕紅の士- @ IHIステージアラウンド東京

天伝から半年にわたる戦いが!終わったね!!!!お疲れさまでした!!!!


まず最初の感想はこれで、浴びた時の気持ちよさでいったら天伝のほうが上だったんだけど、刀ステにおける最大の問題を抱える三日月、また黒幕(?)らしき人物が登場することもあり、无伝はシリーズ全体の根幹にも大きく関わる話となるのでしょう。じわじわと心を侵食してくるしんどさがあったな……。陽伝ってどうなるの……。

それから天伝と无伝の関係の話でいうとこのあたりの演出に心臓をえぐられてしまった。
天伝で秀頼さまと出会った一期と鯰尾があの場で最期を共にするの辛かったよな……。

  • 怒涛の映像演出

これは初日からTLのおたくたちが演出とケンカしてて、何事かと思ったら序盤で映像をガンガン使っておられ、確かにこれはダサ…げふんげふん。特に薬研さんのところは笑いが止まらなくなってしまったな、インパクトがすごすぎて。
楽配信にて薬研さんのお気持ちを慮るわたし


ただわたし、1幕のこれはまだ許せた。ステアラでできることの範囲が色々分かってきて試したかったんだろうななどと想像もした。でも2幕の秀頼様の最期のシーンですよ問題は、あの首が落ちる映像必要だった!?これだけはすごい根に持っている。

同じなようで根本的に相容れない存在である刀剣男士と真田十勇士。この2部隊が対峙する画がとても強くて、これは!ステアラでやるに相応しい派手さ!!!!となってアツいポイントだった。ただ人数が多い故、天伝に比べて1人ひとりの掘り下げが少ないような気はして、まあ仕方ないけどなー、ちょっと残念だなーー、と思ったりはしました。

  • 長谷部(和田くん)に関する所感

回る推しが観られたなー、感慨深いです。わだ長谷部の見所といえばなんといっても如水戦ですが、ここも結構変化してましたね。序盤はまだ完全に身体が馴染んでいないながらも「今まで観た中で一番動けているわだくん」だったことにまずかなり感動して、すげえなーやっぱりあれだけダンスやると*1変わるのかな、などと思った。重心が落ちてすっっごく良くなってた。
で、中盤休演期間明け(配信でみた)でおや?となる。多分情緒面の話なんですが、戦闘中口から発する音が長谷部と離れてる気がして。何か色々考えることがあったのかなー、と思ったら終盤、楽も間近に迫った観劇日の長谷部がまた全然違って最適解を叩き出しておりたいへん興奮した。


わだくん、ニコ生で「途中から殺陣中に笑うようになってたらしいけど覚えてない、いつからそうなったかも分かんなかった」という趣旨の話をしていたので、あんまり計算してお芝居するタイプではないんだなあと思ったけど、憑依型っていうわけでもなさそうだよな。まず動きで型をつくって情緒を役にちょっとずつ寄せていく感じ?今のところそんなイメージですね。
長谷部に「強くなれ」といった如水。わだくん本人も話していたのですが、今後長谷部もまた、刀ステ本丸の話の根幹に巻き込まれてゆくことになるのか……。

  • その他気になった人たちの話

すずひろ先生って憑依型のひとなの??そう何かで言われてるの見たことあるけどほんとに???と思っているこのごろ。あの得体の知れない凄みを出せるひと、わたしはまだ他に知らないよ……。どういう思考でお芝居する人なのかがとても気になっている(自分で調べようとはしていない怠惰)。
そんな三日月はちょっと別格として、今回一番お芝居がキマッてる枠だったのが染鶴さん。染様のすごさが身にしみた。じじいらしい余裕のある振る舞い、緊迫した場面でのガス抜き要員としての優秀さ、真剣必殺時の咆哮、全部よかったけど最もわたしが悶えたのはここ。


薬研は最初から最後まで安定してかっこよかったので良い意味であんまり変わらなかったなと思ったんだけど、それでも少しずつ戦闘時の芝居なんかが骨太になって最終的に今作のメロメロ枠に昇進(天伝は清光)。何より如水戦、長谷部のところに来てくれてありがとうね……。

  • なぜか朱雀でみた人がいっぱいいた

追加キャスト・アンサンブル発表時「なんで!?!?!?!?」という気持ちでいっぱいに。(久保田)創くんに関しては最後までなんであそこにあの姿で立ってたのか分かんなかったな。十蔵、すごい良いキャラだったね。鶴丸の日替わり台詞のお相手お疲れさまでした……。色んな現場に首突っ込んでると面白いこともありますね。そしてこれ。



4月のわたし、あんた正解よ……。



<6月>

BANANA FISH 前編 @ 天王洲銀河劇場

主演2人のビジュアルと共に第一報が出たとき、水江(健太)アッシュの美しさに騒然となっていたわたしのTL界隈。この時はまだ「へ~~たしかにきれいねぇ」と完全に他人事だった。水江くんのことは名前はよく聞くし顔も知ってるけどちゃんと見たことなくて、岡宮(来夢)くんに至ってはほぼほぼ知らんかった。うっすら名前は聞いたことがあったが。
で、追加キャスト発表時。えっ、ユウキサオトメが召喚されている!?事件じゃん。しかも主人公の宿敵らしい。得意じゃんそんなの。
運命的なタイミングでDMMブックスのキャンペーンが催されており(なんかあれ大変なことになってたらしいですね)、70%オフという驚異の割引率で原作漫画を全部買って読んだ。全編通してずっとクライマックス級に苦しくて読後しばらく腑抜けになった。はーーそうかーーー、これが、バナナフィッシュ……。そりゃあ数多のおたくが狂うわけだ……。
中盤の公演と千秋楽配信を観ましたが、全編通してかなり忙しく、というのもあの密度の話を2回に分けるとはいえ2時間ちょっとで収めようという結構なチャレンジがなされているので、あまり情趣がなくてちょっと残念ではあった。ただ「あーここ省かれちゃったの惜しいな……」と思っても次の瞬間「まあでもそうなるわな」と納得してしまうので、この時間内に収めるための再構成の仕方としては上手かったんだろうなあと思う。でもここだけすごい悔しかった。なぜかわたしがすごい悔しい。


セットの構造とその使い方なんかもオシャレでうまいな~と思ったな。電車のとことか。

水江アッシュはもうビジュアルの時点で100点満点だったのに、纏う雰囲気も声もほんっっとうにハマってて好きだったな……おじさま達に対する猫撫で声のクオリティに脱帽した。甘くもどこか冷めた温度感でくすぐってくるのが最高。初日を観ていないので何ともだけどあれもちょっとずつ調整してたのかな。それとオーサーとの決闘、相手がゆっくんという点で冗談半分に「勝てるの!?」とか言われてましたがスピード感もあってきれいに洗練されてる印象だったな。あれわたしすごいベタ褒めじゃない!?
というかねー皆それぞれによかったんですよね、(椎名)鯛ちゃんさんのシンも無駄にアクロバットしてて恋だったし、佐奈(宏紀)ユーシスも雰囲気あって一緒に配信を観てた母が大層気に入っていた。笑 なにより英二(岡宮)もナチュラルに善良で純な男子で、水江アッシュにふんわり寄り添っててよかった。あのふたりの空気感すごく柔らかいよな。
ゆっオーサーはとにかく楽しそうだった。ヨカッタネ!!!得意分野なのは分かってたけど死にざまも満点。個人的な最高ポイントはここです。


オーサーは「指」がキーになるキャラなので、度々ゆっくんさんのきれいなおててに焦点があたるのもよかった。
皆言ってるけど欲を言えばアッシュとの写真が欲しかったよ。
ゆっくんさんの現場としてすごく楽しんだけどもう前編で退場なんですよね。現地で観ることにこだわってチケ取りを頑張るかは考えますが後編も観ない訳にはいかなくなってしまったな。水江アッシュの最期を……見届けないと……(血の涙を流しながら)。

*1:昨年のドラマ・舞台『KING OF DANCE』