最近観た舞台の記録(2019.8~9)

このごろ観る舞台の本数が増えて、脳内で感想を管理できなくなってきました。せっかく感じたことを忘れたくないし、自分でも読み返せるようにしておきたい…!と思い立ったので、いつまで続くか分かりませんが簡単に観劇の記録をしていきます。

今回は最近(8~9月)観た舞台の感想をまとめて書いてしまいます。

ここではモヤっとしたことなども正直に書き残す、と決めたのでそういう記事です。わたしは「面白かった」も「つまんなかった」もいっぱい読みたい人間だから、自分でも書くよ!

 

8月

THE BANK ROBERRY! ~ダイヤモンド強奪大作戦~ @新国立劇場 中劇場

記念すべき原嘉孝初の単独主演作品。だいぶカロリーの高いゴリゴリのコメディーだったんで、コンパクトめに約2時間でまとめられていたのが丁度よかったなー。個人的には観ていて若干だれてしまった箇所もあったはあったんですけど(斜め45度のくだりとか死ぬほど面白かったけどちょっと長く感じた)、とにかくずっと腹抱えて笑ってて大変でしたね…。

よしたかさんの役どころ(サム)はちょっと気弱なところのあるスリの名人。掴みにくそうなキャラだなと思ったけどかなりいい塩梅で演じていて、やっぱ上手いなぁ~すげえや、と思って観ていました。途中からマジでずっとタンクトップなの最高に面白かったな…一番かっこいい見せ場(笑)もタンクトップ野郎だったもんな…。あそこ、歌まで用意してもらってて愛を感じました。あとのべつでも思ったけどよしたかさんは長物の扱いが上手い。

それとれかたん(桜井玲香さん)が思ってた100倍ぐらいよくて、あの可憐な女の子がくるくる表情変えて男たちを振り回してくの凄いハマり役…いいコメディエンヌっぷりだった…。カプリス、あれでサムの医者で弁護士で牧師っていうめちゃくちゃな肩書きを信じ込んでカモにしようとしてるのかわいいよね。

あとカテコ後、主演のよしたかさんが最後まで残って他の皆さんが先に捌けるんだけど、その時よしたかさん、後ろかられかたんの背に手を添えてたんですよ…おのれ嘉孝……あの瞬間を目撃したわたし、萌え過ぎて最早怒りが沸いてきたもん。これは後世まで語り継いでいきたい。

 

けむりの軍団 @赤坂ACTシアター

あんまりこのブログに書いてなかった気がしますがあずみ早乙女友貴くんの殺陣に惚れて以来、時折早乙女兄弟沼のはしっこで水遊びをしてます*1。という訳で太一さん目当てでした。

新感線作品の圧みたいなものとスピード感、そしてイケオジコンビのギミックの効いた人情時代劇、という主題はめちゃくちゃ好きで、総じて楽しかったんです…しかし終盤の怒濤の字幕はちょっと拍子抜けだったな…。

あとよくよく考えてみると莉左衛門(たいちさん)が闇堕ちしなきゃいけなかったことの物語上の正当性が無くないか??というのが消化不良で…。出生の秘密が仄めかされていて(そのへんの伏線もはっきりとは回収されないままだったような…)、そりゃあいずれは目良家を追われる運命だったかもしれないけど、やっぱりあのタイミングであんなことになるのは主人公コンビの策略に巻き込まれた、というとばっちりでしかないように思えてな…それじゃあただただ 「可哀想」なキャラになってしまうじゃん……しかもそうさせたのが"主人公"たちである、というところがな~、ちょっとモヤっとしてしまってわたしはあんまり気持ちよくなかった……。わたしが理解できなかっただけなんだろうか……。

あ、1番の萌えポイントは紗々姫さまの腕を掴んだまま戦う莉左衛門さんでした。

 

9月

Little Women -若草物語- @シアタークリエ

わたしこういう正統派なミュージカルってものによって苦手っぽいことが最近分かってきたんですが、元々若草物語が好きだからか終始楽しく観られました。歌パートがコンパクトだったのもあるかな(ダメなときは大体歌の途中で飽きちゃうので……)。ただ仕方ないけどだいぶ話が圧縮されてる感があって、ベスのしょうこう熱のくだり(辛くて切ないけどベスの心優しさといじらしさが良いんですよね…)がごっそり無くなってたりとか、ローリーの心変わりがちょっと唐突に思えたりしたのは若干残念だったかも。

とはいえ四姉妹がそれぞれにイメージそのまんまで最高だった…四姉妹…生きてる…って感じだったし、はやしくんのローリーも観ててクスッとしちゃうお茶目な少年(~青年)で良かった。

感想を漁ってて、今回結構ミュージカル界隈のおたくにはやしくんが見つかっているようでよっしゃあやったな、と思ってた。とにかくはやしくん、これまでの比じゃなかったので……。こんなに安心して観られたのは初めてだったし歌い出した瞬間すげえ…wと半笑いになっちゃったもん。個人的な感情としてはやしくんには売れてもらわないと困る(笑)から嬉しかったし、なんか遠いとこに行ってしまうな…と謎の感傷もあり。シスアク観られるか分かんないけど、どんどん繋がってくといいな…。

 

新宿のありふれた夜 @シアターΧ

これを観て原担になる覚悟を決めました。それぐらいよしたかさんの芝居が良かった…。いや~めちゃめちゃ上手いわ……。登場シーンとしてはかなり少ないからこれは原嘉孝主演と謳う必要はなかったのでは?と思ったけど間違いなく存在感はあって、出てきた瞬間フッと空気が変わるの、かなりゾクゾクした。格好良かったんですよ健ちゃん…。信頼できるな……。

全体として話は難しめの部類だけどそこそこ説明してくれたので置いてかれっ放しになることもない、という印象。けどわたしはえっ結局克彦さんはどうなっちゃったわけ??という疑問が残ってしまったので(わたしが頭悪いだけかもしれない)、原作読んだら分かるのかな…*2。座長と少年のアングラなパートはたぶん「わからない」も正解なんだろうと思うのでふわふわした余韻を味わっておきました。あとは恐らく意図された不快感、みたいなものも随所にあったので観る側にストレスがかかることはかかる。わたしは特に怒鳴る男とべろべろに酔って人の話を聞かない人間が嫌いなのでそこはしんどかったな…笑

とにかくリン役の森高愛ちゃんがめっちゃ可愛かったのと、劇場に緊張感が満ちて客席もそれに飲まれてく感じがこの規模の劇場ならではだなーと思った。

 

THE BLANK!~近松門左衛門 空白の10年~ @よみうり大手町ホール

提示されてた題材とビジュアルが好きな感じで期待値を上げすぎちゃったのか、どういう作品として観るのが正解だったんだろう…というモヤモヤした感想が残ってしまった。というのは、まず1つには歴史番組の再現ドラマ的な"ドキュメンタリー"だったこと。あっこれって構成として物語じゃないっぽい!?というのを察知してとっさに頭を切り替えたんだけど、わたしにはこれを楽しむ感性がなかったみたいだ…。自分でピンポイントに視点を定めて多ステしたら違うのかもとは思った。もう1つはそのドキュメンタリー的な堅さにちょいちょい挟み込まれるシュールさのバランスがなんだかどっち付かずに感じてしまった。演出がわたしに合わなかったのかなあ、脚本なのかなあ…。

文一くんが声もよくて上手かったし江田さんに関してはめちゃキュートな場面も殺陣もありで楽しみが多かった(個人的にたすき掛けにめちゃくちゃ萌えた)だけに、なんか悔しい。江田さんは発声もうひといき…!って感じした。

 

と、夏休み2ヶ月分はこんなものでした。この夏から秋にかけてはゲキシネのおかげで髑髏城の七人にのめり込んだりもしていたのでそれも別に書きたいな……。

 

*1:の割にあんまり現場には行ってなかったのですが…兄弟の殺陣動画を見るのを趣味にしたり、あ、SHIRANAMIは観に行った。最近はプロメアを観て大炎上してるし朱雀は行きます

*2:でも原作のあらすじ読むかぎり大分話が違いそう